胡蝶蘭生産地の紹介

胡蝶蘭生産の風景

胡蝶蘭の生産が盛んな地域は日本各地に点在していますが、いずれもビニールハウス内で生産が行われています。
苗の育成や開花に至るまで、温度管理が大変重要なため、ハウス内で生産する必要があります。
今回は、胡蝶蘭の生産が特に盛んな埼玉県にある、当店の契約生産農園をご紹介いたします。

胡蝶蘭農園内の様子

■生産者の仕事

苗を育てる

胡蝶蘭の苗

生産地では大量の胡蝶蘭の苗を生育していますが、こちらは品種改良を進めた結果得られた「優秀な胡蝶蘭の遺伝子」をクローン技術で培養したものがもとになっています。
安定した品質のお花の供給をするために編み出された技術です。


花芽を育てる

胡蝶蘭の花芽

開花の時期を測って花芽を育てます。温度の高い部屋から低い部屋へ移すことによって、胡蝶蘭は花芽を伸ばし始めます。
気温が低くなる時期に花芽を伸ばし始める胡蝶蘭の習性を利用しています。
花芽は小さいですが、数か月かけてどんどんと成長していきます。


開花

胡蝶蘭開花の様子

花芽が伸びるとつぼみが出て、その後、待ちに待った開花の時期を迎えます。
商品としては、開花時期が出荷時期ですので、花芽を育てるタイミングを測るのが重要です。おおむね5か月以上前に開花(出荷)時期を決めています。

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■品種開発のラボ

品種を開発する

胡蝶蘭の配合

このほかにも、生産者には「品種開発」という重要な仕事があります。
品種の開発には、膨大な時間を要するうえ、通常の育成作業とは別に行う必要がありますので、どこの生産者でも行っているわけではありません。
オリジナル品種を開発できる生産者は、日本でも数少なくなってきています。

品種開発って?

「品種開発」は特殊な技術ですので、こちらでは紹介しきれませんが、大体のイメージは次の通りです。
新しい品種の開発は既存の2つのお花をかけあわせる(交配する)ことで進めます。一方のお花の花粉をもう一方に受粉させ、種を作り、種から苗を培養してお花を咲かせた後、オリジナル品種としての出来が良ければ、さらに見栄えの良い優秀な遺伝子をピックアップしてクローン技術で商品として生産できるようにします。
と、書くと簡単そうに見えますが、経験と勘と技術を必要とする上、1つの品種を商品化するまでに膨大な時間(7~8年)を要する大変な作業です。
ラボを持つ生産農園ではこの作業をいろいろな品種で並行して進めています。

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■仕立てのプロたち

胡蝶蘭の仕立ての様子

胡蝶蘭は生産地では開花まで一本一本小さな鉢(ポット)で大事に育成されます。
商品としての優美な胡蝶蘭を仕立てるには、いくつかの作業工程があり、見た目を決める大切な課程ですので、「その道のプロたち」が担当しています。
数本の胡蝶蘭を鉢にまとめ、見た目にも美しいアーチ状に仕立てる「仕立て」作業、ギフトとしての豪華さを決定づける「ラッピング」作業、心を伝えるギフトを完成させる「木札・メッセージカード」作成の作業などがあります。
一鉢たりとも手を抜かず、安定したお花と仕立ての品質を実現しています。

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■ベイサイドフラワーと生産農園の協力関係

胡蝶蘭生産農園にて

ベイサイドフラワーと生産農園では、親密な協力関係を築いて、高品質な胡蝶蘭とサービスを提供できるよう、日々努力を続けています。
定期的に生産農園を訪問して、生産されている品種やアレンジ商品企画についての情報交換や、今後の方向性を打ち合わせています。
また、胡蝶蘭に関する専門知識をベイサイドフラワースタッフが習得する貴重な機会として勉強しています。
生産農園を訪問するたび、新たな発見があるうえ、人間関係も構築されていきます。
生産農園とのパイプを強固にして、お互いの信頼関係を強めていくことが、サービス向上につながると確信しています。

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